力がぬけていて大変心地よかった。
というのが全体的な印象。疾走感。脱力感。
風の噂では宮崎駿が「子どもにしか理解できない感覚を、世界を」と構想したとききましたが
どうやら子ども受けは良くないようです。
私が劇場で見てた時も子どもたちが途中で退屈していた。
確かに、浮かび上がるテーマは疲れた大人のためにあると感じました。
お絵描き好きのよいおじいさんが"子どもらしさ"を存分に絞り出した結果、
郷愁のような生暖かい空気が流れ出した。
リサがトトロの歌口ずさむシーンとか、トトロを映画館で見た世代がほくそ笑むシーンであって、それが子どもに理解できるはずもない。
そういう郷愁というか、懐かしさというか。
「ハウルの動く城」も、過去作品にでてくる台詞が多々でてきたり
ジブリ作品への懐かしさで楽しむ演出であふれていた。そういう傾向がでている?
ハウルの時は、宮崎駿最後だ!と意気込んでの郷愁だと思いますが。(その後息子の失敗を悔やんでの今回のリベンジ)
ジブリで育った世代がどんどん父や母になっていくなかでの「ポニョ」。
何のかんの言って、実に2回は泣いた。
いっこめはそーすけとポニョが再会するシーン。
嵐を起こして逢いにいくシーン。
あと、クライマックスのあたり。泣きすぎて覚えていない。
大人たちは皆、子供心の純粋さを思い起こして泣きます。感動します。
けど、きっと子どもにはそれが日常だから退屈するんじゃなかろうか。
だから、大人のためによく出来た、良い映画だと思います。
だってポニョもそーすけもかわいいんだもの。